今日も待機室には見慣れた面々が並んでいる。 あの人の仕事を手伝うようになり どん底の生活からは徐々に抜け出しつつあるものの 私にとって、やはりここでの稼ぎが命綱であることには変わりない。 一度は足を洗おうと就職したこともあったが ブラック会社で精神を壊し、結局はこの世界に出戻った。 どちらも底辺であることには変わりない。 それでも、ブラック労働で心身滅ばされた上に、ろくな賃金も得られずに貧困苦にあえぐくらいならば たとえ身を売ってでも働けば働くだけ収入に還元されるこの世界の方がまだましだと思えた。 とは言 ...